火狩りの王 第2シーズン

世界の真実を灯子と煌四が知るのと時を同じくして、神族の統治転覆を狙う〈蜘蛛〉たちが炎魔を放ち、煌四が開発した強力な雷撃を落とす雷撃砲が工場に設置され、誘導用の雷瓶が各地に埋められるなど、さまざまな思惑が首都に忍び寄っていた。そして、遂に、最終戦争前に打ち上げられ、永らく虚空を彷徨っていた人工の星〈揺るる火〉が、帰ってくる。「千年彗星〈揺るる火〉を狩った火狩りは、〈火狩りの王〉と呼ばれるだろう」首都すべての火狩りが千年彗星の帰還を知るなかで、煌四の父の形見でもある三日月鎌で炎魔を狩った灯子。神族を取りまとめる手揺姫(姫神)へ、願い文を届けようとする明楽。父の狩り犬・かなたを送り届けてくれた恩人の灯子を、神族によって体を作り替えられた妹・緋名子とともに守ろうとする煌四。人々が必死に戦う中、神族は帰還した〈揺るる火〉を手揺姫の任を継ぐ者とするため、ある娘を依巫にしようとしていた。そして、灯子は、姫神たちの孤独と悲しみを知る。千年彗星〈揺るる火〉を狩り、新たな世界の統治者〈火狩りの王〉となるのは誰なのか。灯子と煌四。運命に導かれた二人が解き明かしていく世界の秘密、そして彼らが選ぶ未来は――。