リスティア国の片田舎の領地を治める下級貴族、オーンスタイン家。そこには、二人の姉弟がいた。姉のマリーは、父から剣術の稽古を受けるのが大好きな活発な女の子。弟のシオンは、部屋に籠もって本を読むのが大好きな内気な男の子。性格は正反対の二人だが、優しい両親に見守られながら、仲睦まじく暮らしていた。そんなある日、シオンは『まほう』というものがこの世界に存在するか、父に尋ねる。しかし、貴族としてそれなりの教養がある父でも、『まほう』という言葉自体を知らなかった。ましてや、シオンが言う「火とか水とか風とか光とか、何もないところからいろんなものを出したりする」現象など、この世には存在するはずもなく……。その日から、シオンは目に見えて落ち込んでしまう。シオンを励ましたいと、幼馴染みで農家の娘のローズに話すマリー。すると、湖で不思議な現象を目の当たりにして――
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1話 マリーとシオン102143 chevron_right
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2話 この異世界には魔法がない102144 chevron_right
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3話 ゴブリン襲来102210 chevron_right
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4話 魔法研究、本格始動102290 chevron_right
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5話 雷鉱石とボルト102363 chevron_right
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6話 ギルドと魔物討伐102429 chevron_right
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7話 壊れゆく日常102495 chevron_right
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8話 僕が治す102559 chevron_right
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9話 怠惰病 ~治療と研究~102619 chevron_right
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10話 赫夜が来たりて102677 chevron_right
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11話 魔術と魔法102740 chevron_right
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12話 僕は何者なんですか?102789 chevron_right