「お前、あと一年で死ぬよ」十七歳の誕生日を迎えた見習い魔女のメグ・ラズベリーは、魔法の師匠であり、魔法界トップの七賢人に名を連ねる『永年の魔女』・ファウストから、突如として余命一年であることを告げられる。メグは『死の宣告』の呪いにかかっていたのだ。呪いによる死を免れる方法はただ一つ。手にした者に不死をもたらす、『命の種』を生み出すこと。そして、『命の種』の材料となるのは、感情の欠片――人が喜んだ時に流す、嬉し涙。「それで、一体どれくらい涙を集めればいいんですか?」「千人分だ」「……はい?」こうして、メグは嬉し涙を集めるため、様々な人たちと関わっていく。幼馴染みで大親友のフィーネ。ファウストと同じ七賢人の一人――『英知の魔女』・祈。メグと同い年にして七賢人に名を連ねる天才少女、『祝福の魔女』・ソフィ。これは、余命一年を宣告された未熟な魔女、メグ・ラズベリーが起こす、奇跡の物語。
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1話 余命一年の魔女102829 chevron_right
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2話 見習い魔女とラピスの人々102874 chevron_right
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3話 東より、英知の来訪102938 chevron_right
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4話 祝福は開門と共に102996 chevron_right
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5話 祭典の夜空に花は咲く103052 chevron_right
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6話 魔法のない夕暮れの空は103105 chevron_right
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7話 言の葉と災厄と式典と103158 chevron_right
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8話 悪魔に魅入られた家族103210 chevron_right
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9話 古き大樹は眠る103259 chevron_right