紀元前、中国西方の秦国。「天下の大将軍」を目指す元・下僕の信は、誰も成し遂げたことのない「中華統一」による乱世の終結を願う秦王・嬴政と志を同じくし、秦軍所属の「飛信隊」隊長として戦場に身を置いていた。一方、政敵であった相国・呂不韋から国の実権を取り戻した嬴政は、軍総司令・昌平君や法家・李斯らの協力のもと、中華統一による新たな「法治国家」建国の実現に向け動き始める。進攻を目論む秦軍は、新拠点「黒羊丘」から趙国西部の攻略を狙う。しかし、秦国による中華統一の動きを危険視し、いち早く対策を講じた趙国の天才軍師・李牧の戦略により計画を阻まれることになる。これに対し昌平君は、趙国王都・邯鄲近くの都市・鄴を攻める奇策を提案。李牧に対抗するため、優れた軍略家である王翦、そして、桓騎、楊端和率いる三軍による連合軍が結成される。さらに、大きな期待を寄せられた新世代・信「飛信隊」、蒙恬「楽華隊」、王賁「玉鳳隊」が独立遊軍としてこれに加わる。鄴をめぐる熾烈な戦いがいよいよ幕を開ける!